俺の事どう思ってる?!
余裕と切迫

嫉妬

受信トレイ
08/04/25
舞奈
sub 無題
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定時に上がれそうです。
スタッフ出入口です。
舞奈



 絵文字も顔文字も無い用件だけの質素なメールが弥生の携帯に届いた。



 幾ら短い休憩時間中に送ったとしても絵文字1つ位なら入れるであろう。



 終いには「舞奈」の名前入り…登録してあるのだから入れる必要が無い。



 そう…、舞奈は携帯を使い慣れていないのだ。



「舞奈らしい…あと1時間位か」



 椅子に座ったまま背伸びをする。バイト先まで送りそのまま職場へとんぼ返り、それかま今まで同じ体勢での仕事だった。



 決して暇ではない職場環境で、目が回るような仕事の量を毎日遅くまで1人でこなしている。



 それでも舞奈の送り迎えは欠かした事がない。



 仕事仲間からは「マメ」と言われたり「その時間を仕事にまわせ」と怒られたりするが、本人は日常動作の1つとなったコレを止める気はない。



「さて、帰るか」



 鞄を持ち職場を後にする。歩きながら鍵を出すが見つからない。必ず鞄に入れるから職場に置き忘れたとか、車に差しっぱなしは当てはまらない。



「てか…車が無い…」



 舞奈の送り久しぶりにキスが出来た位で、鍵を差しっぱなしは有り得ない。



 だが現に、車が無い。


 停めていた場所に歩く。


 確かに鍵を鞄に入れたのは今日の出来事じゃないのかと、再度鞄を確かめ服のポケットも確かめるが無い…。
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