俺の事どう思ってる？！
　怒ったら千鶴の思う壷…。



　笑う顔が目に浮かぶ。
　


　落ち着かせたいが、ドンドンと頭の中は煮えたぎってくるのが分かった。



「あ～、クソっ！」



　必要以上にエンジンを吹かすと、地下駐車場に響き渡たる。



　弥生の感情の表れとも取れた。舞奈に返信を済まして走らせる。



　あの文章達のせいで忘れていたが、千鶴はキーホルダーごと持って行ってしまった事を弥生は忘れていた。



　イライラが止まらず煙草を探すが、禁煙真っ最中の為１本も持っていない。



　それに今乗っている車は会社用で運転席は禁煙、則ち吸い殻１本も灰皿には入っていない。



　吸えない今の状態が更にイライラさせて、舌打ちが多くなってくる。



「襲いそう…」



　思春期の時みたいな事を呟くと、数時間前の事が思い出される。



　抵抗せず華奢な体を弥生に預けた。
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表紙・目次

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