俺の事どう思ってる?!
 先に舞奈を助手席に乗せる。



 心なしか舞奈がぐったりしている。


 それでも上目使いで弥生を見て、お礼を込めて微笑むと、弥生の理性は崩壊寸前となった。



 今度はどうなるか分からない…と必死で堪えている。



 運転席に乗り込むと、暫くボーっとする。



 その様子を隣で心配そうに見ているが気づいているのだろうか。



「ふーっ、何だかなぁー」



 突然声を出したので舞奈はビクッと全身で驚いたが、また暫く黙る…。



 声を掛けたいが、上手くタイミングが掴めず、ただひたすら見るしか出来なかった。



「あんまり見つめると続きやるよ」



 いつもの弥生に戻りホッとすると、舞奈もいつもに戻り睨みつけた。



 一点を見つめる弥生が格好良く見えた。走り出す直前急に舞奈が弥生の頬に唇を落とした。



『さ、さっきは…ありがとう…です…』
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