俺の事どう思ってる?!
「舞奈、帰るぞぉ~」



 お互いの自己紹介を済ましていると、同じクラスになった夢人(ユメト)が舞奈を迎えに来た。



 治は前々から薄っらだが、思いを寄せている人がいると聞いていた。



 今紹介してくれたその人が、夢人が思いを寄せている人だと感じた。



 治はこういう勘が鋭く大体が当たっている。



 だが、こういう人は対外自分の事には鈍い。治も正しく当て嵌まっていた。



「宜しく♪舞奈ちゃんに紫江ちゃん」



 言葉は2人に向けて言ったが、不適な笑みを夢人に向けていた。夢人は不適な笑みの意味を理解し顔を歪めた。



 ついに…気づいたかぁと。



 それは即ちからかわれるという事だった。



 治と夢人も小学校からの仲で、夢人は治の勘の鋭さを知っていた。



 この時までは舞奈の事は具体的に話して無かった。話せば好奇心の塊の様な治を刺激させて、何をしでかすか分からなかったからだ。



 何より親友に異性の話しをするのが恥ずかしかった。この気持ちが1番強かった。
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