【完】1mの距離
 ―――ピーンポーン―――


 えっ!?


 まさか…ね?


 大急ぎで用意をして、家を出る。



 ―ガチャ―


 でも、そこに健の姿はなくて…。


 「やっぱり…ね。」


 「どんだけ、遅ぇんだよ。遅刻すんぞ。」


 振り向くと、健がそれが当たり前であるかのように立っている。


 本当に昨日のことがただの夢だったみたいに。


 「じゃあ、行くぞ。」


 「うん!!」


 いままで通り、隣に居れることが嬉しくて…、でもなんだか、寂しかったりもする…。
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