【完】1mの距離
 そんな気持ちを抱えながら、いつもより少し長く感じてしまう通学路を歩き、学校に着く。


 何気なく開けた、靴箱。


 ハラリと落ちる、手紙。


 昨日に続いて、今度は私の方に入っていたみたいだ。


 ”昼休み、体育館倉庫に来てください。”


 「ん!?私!?健じゃなくて?」


 いつの間にか私まで、普段通り。


 「でも、これ明らか男の字だぞ。」


 「ってことは、私宛てなの?」


 「そうみたいだな…。」


 
< 21 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop