【完】1mの距離
 …私の席は、まさかの1番前。


 「最悪…。」


 「だよねぇ。」


 突然、話しかけられたことに驚いて、その声の方を見ると、隣の席の子がこっちを向いて、微笑んでいた。


 「はじめまして。なんて名前?あっ、私は松本朱莉。朱莉って呼んでね。」


 「わかった。よろしくね。私はね、林田美佳。美佳って呼んで?」


 「うん。美佳って同中の子いるの?」


 「いるよ。でも、少なくて、私入れても三人だけ。朱莉は?」


 「私も。私の場合、もう少しいるけど、そんなに喋ったことのない子たちばっかでさ…。仲いいのは、幼なじみくらいかな。」


 
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