【完】1mの距離
 横をチラと見ると、里奈が物凄い形相で美佳を睨んでいた。


 でも、俺は構わず言った。


 「美佳!俺と付き合ってください。俺も好きだから。」


 もし、今度あんなことがあったら、俺が守ればいい。


 美佳は、戸惑った顔をしている。


 それもそうか。美佳、俺にフラれるとか、思ってそうだったし。


 「じゃあね。」


 小さく低い声で、里奈が呟きながら、会場から出て行った。


 
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