【完】1mの距離
美佳side


 愛にそんなことがあっただなんて知らなかった。


 そんなときに私、無神経なことを…。


 愛のことを考えたら言っちゃダメだったのに…。


 “ただの”幼なじみなんて。絶対に。


 ごめんね。愛。


 私、知らないうちに愛をいっぱい、いっぱい傷つけてたんだな。


 「美佳、ごめん。ホンマにごめん。何回謝っても、謝りたりひんけど…。




 うち、この学校やめるから。ホンマ、悪かった。じゃあね。」


 愛は、後ろを向いて歩きだした。
< 75 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop