【完】1mの距離
 次の日、あのお店に再び訪れた私たち。


 「どうなのにする?」


 せっかくだから、またおそろにしたいなぁ。朱莉と私のスクバで揺れる2匹のくまを見ながら思う。


 「どうせだし、おそろにしたら?その代わり、俺らにも使えるようなのにしてくれよ。前のくまのやつ、結局お前ら3人はおそろだけど、俺と弘人、違ぇんだから。」


 健に思ってたことを奪われた気分。


 「そうだね、じゃあ、僕らでもいけるようなデザインのやつ、なんか選ぼうか。」


 そうして、商品を見ていた私の目に飛び込んできたもの。


 
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