恋愛指導は秘密のくちづけで
「確かめたいことがあるんです」


「ごめん、また今度にしてくれないかな」


「柏葉さん……オレ」


万里くんの瞳がゆれている。


「万里くーん、ちょっといいー? 生徒さんが質問だって」


山崎さんが走って近づいてきた。


受付のテーブルの前に肩ぐらいにのばした黒髪の女の子とショートカットの女の子が待っていた。
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