恋愛指導は秘密のくちづけで
肩までのびる黒髪の生徒の子とショートカットの子だった。


「あの」


ロングの髪の毛の子がひとこと言った。


「どうかした?」


やんわりと言葉をかえす。


「ここじゃあ、なんなんで、ちょっといいですか」


「うん、わかった」


受付を離れ、エレベーターホールで立ち止まる。
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