恋愛指導は秘密のくちづけで
「茅野さんと付き合ってるんですか」


「え?」


「あなたいっつも茅野さんと話してますよね」


「仕事の話だけだよ」


「空気読んでます? 今」


ショートカットの子が目をつりあげている。


「マユコは茅野さんのことが好きなんです」


マユコと呼ばれたロングの子は顔をしかめた。


「迷惑なんです。ハッキリいって」


「ユイいいよ、もう」


「だってさ、言わないとわかんないじゃん、こういう人ってさ」
< 197 / 263 >

この作品をシェア

pagetop