恋愛指導は秘密のくちづけで
「柏葉さん、ちょっといい?」


佐伯さんに肩をたたかれる。パソコン画面から目をはなした。


「柏葉さんに用事だって」


入口カウンターに見覚えのある姿があった。


「塚越先生……」


こちらの視線を感じた塚越先生は軽く会釈した。


「……お昼まだとってないので、休憩とってもいいですか?」


「いいよ。休んでおいで」


「すみません」


入力したデータを保存して、席をはなれた。
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