溺愛マリオネット
ただ1つ分かるのは、ただ1つそれに近いのはいつも見るあの夢。
泣きながら喋る私に、隣に座る誰か、私の頭をなでる結愛…。
隣に座る誰かがもし冬馬さんだったら…?
ズキン…
まるで頭に響くように私の脳内を駆け回る鋭い痛み。
脳をギュッとされたような痛みに苦しくなる胸。
「はぁ…!・・・っ!」
荒々しくなる呼吸。
あいにく今彼は出掛けており助けの手は誰も居ない。
脳内に流れるノイズ。
雑音と共に写しでる映像。