溺愛マリオネット


「ならさ1つ提案」

「何…?」


「あんた私の家来なよ」


「え?」


そんなの悪い。
結愛にも家族が居る、それなのに私がいきなり行ったら…。


「幼馴染みのよしみとしてさ、遠慮とかしないでよキモいから」


「でも…」


「いいの、私ら家族みたいなもんでしょ」


こうやって言ってくれる人が居るだけで心強くなる。
止まった涙がまた溢れてきたのは言うまでもない。
< 9 / 130 >

この作品をシェア

pagetop