女社長の彼氏は秘書様!?(仮)
ぶっ飛びすぎてる話

音羽side





「社長!〇〇社との約束の時間確かめておいてくださいね!?」


「社長!このプロジェクトは誰が担当するんですか!?」


「社長!この企画は…!」


さっきから社長!って呼ぶ声しか聞いてない気がするんだけど。


いや、あたしが社長だからそう呼ばれるのは当たり前だよ、うん。



でもね…、



「だーっ!!忙しすぎるー!!」


だだっ広いオフィスの真ん中で頭を抱えながら叫んだのは、そのオフィスには違和感がある若い容姿の少女。


その少女とは、17歳という若さでこの藤堂グループの支社の社長を任された藤堂 音羽(とうどう おとは)である。



「今、絶頂に忙しいですからねぇ」


そう言って、温かい紅茶を淹れてくれたのは20代後半の女性社員。


あたしは、近くの椅子に座って紅茶を口に含んだ。



「社長、秘書でも雇ったらどうですか?」


紅茶を飲んで落ち着いたあたしに、1人の男性社員が提案を持ちかけた。


「秘書かぁ…、まぁ、考えてみます」



苦笑いのあたしに社員達は、



(絶対この人雇わないよ…)

と、内心で呟いた。




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