女社長の彼氏は秘書様!?(仮)
17歳という年齢を考えれば、1つの会社を経営するのは誰でも不可能と思うのは目に見えていた。
それでも、ここの会社の人達が音羽を認めているのは音羽がどんな実力と実績の持ち主かを理解しているからだろう。
でも、最初の頃はやっぱり大変だったなぁ〜…。
オフィスからエレベーターに乗り込み、30階建ての27階のボタンを押しながら昔を思い返した。
音羽が会社を任されたのが1年半前の16歳の時。
藤堂グループの支社がまた1つ出来るということで、本社の社長もとい音羽の祖父は多くの候補者から1人孫娘の音羽を選んだ。
16歳という年齢と女ということから、当たり前に親戚の人達から反感をうけた。
だけど、祖父の考えは変わらず、そして音羽もその指名を快く承諾した。