女社長の彼氏は秘書様!?(仮)


「なぁ、ここって...」


学校からバスに乗って今は2人で会社の前に立っている。

会社を目の前にして木梨君はさすがにちょっと怯んでいた。

一応うちの会社もそこそこ名の知れている大企業だ。木梨君も名前と実績くらいは把握しているのだろう。

「藤堂グループが経営している会社だよ」


あたしはさらっと説明すると、さっそく会社の中に入った。

「やっぱりあの藤堂?!っていうか、そんなところに入っちゃっていいのか?」


驚きながらもしっかりとあたしの後についてきてるのを確認して、とりあえず受付に足を向けた。

だだっ広い1階はロビー・エレベーターホール・受付のフロアになっている。

光が程よく射し込むとても良い感じの空間になっている。


「「お帰りなさい♪藤堂社長!」」

口を揃えてあたしに挨拶をしてきたのは、他の会社からも定評のある美人受付嬢だ。

明るい笑顔でほんわかとした雰囲気で言ってもらうと気分もほんわかする。





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