女社長の彼氏は秘書様!?(仮)
「ただいま帰りました」
いつも通り挨拶を返して、今日の様子を聞こうとしたら...
「え、ちょっと待てよ?!」
いきなり後ろにいた木梨君が声をあげた。
あたしは驚いて振りかえると、驚いて多少焦ってるようにも見える木梨君があたしを引っ張って、受付嬢の人から距離をとるようにしてから口を開いた。
「社長って今言ったよな?」
眉間にしわを寄せて話す木梨君。
あたしは「あっ!」と声をあげてしまった。
まだ社長だってことは言わないつもりだったのに~!
自らの失敗を悔やみながら、しょうがないと言わんばかりにため息をついて説明をし始めた。