キミじゃなきゃ。
このまま時間が止まればいいのに。
このまま………
『着いた。』
そう思ってる時ほど時間の進みは早い。
「あ…うん。」
あっという間にマンションに着いてしまった。
『……じゃ。』
「え、あっ、待って!」
帰ろうとする隼人を引き止める。
『なんや?どうかしたん?』
振り返る隼人に私はポケットから取り出したライターを渡した。
『これ……』
「今日ね部屋の掃除してたら見つけたの。隼人…探してたでしょ?」
『…ありがとな。』
「じゃあ…バイバイ。」
私は走ってマンションに入った。