キミじゃなきゃ。
電話を切ってはぁっと息を吐く。
“か〜り〜ん〜っ!どこおるん〜っ?かり〜んっ!”
ずっと電話の向こうで聞こえていた隼人の声。
酔っ払って私を呼んでくれるとか…
「期待…しちゃうじゃんか…」
期待…してしまう。
しても…いいんだろうか?
―
《花梨ちゃん、本当にごめんね?隼人どこに連れて行けばいいかな?》
電話を切ってから30分くらいで設楽さんが来た。
隼人は相当酔っているらしく設楽さんにおぶられて寝ていた。
「じゃあ…あのソファーにお願いします。」