行進曲「トイ・フール」

noise:Yellow




    ★  ★  ★




 黄金の鬣ゆらして歩いてた
 孤独なひとりのライオンは

 ある日 貴女に拾われた

 
 どこかの国の王女さま
 “美しい”との理由から
 初めて容姿に感謝した


 僕の鬣 黄金の鬣
 ゆっくり撫でる手が好き

 聞こえてますか王女さま
 僕は独りじゃ生られない


 貴女が愛してくれるなら
 僕は何だってでききるんだ


 たとえ 貴女に
 爪を削られ
 声帯を切られ
 牙を折られても


 貴女が愛してくれるなら
 貴女が愛してくれるなら




 「あの獣を、×××」




 貴女が愛してくれてれば



 どんなに憎しみ嫌っても
 貴女の身体は喰らえない
 貴女の血を舐めれもしない




 独りになって また気付く

 

 今の僕には何もない
 声も 爪も 牙もない



 僕は独りじゃ生きられない
 




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