それでも、わたしじゃだめですか?



「…誰?」





「!」




聞き慣れない低い声に鳥肌が立つ




「…シカト?」




「あ、ごめ…」



さっきまで自分がずっと

シカトしてたじゃんと思いながらも

つい謝ってしまう




「隣に住んでる成優だよ

覚えてない?」




「…成優?全然分かんなかった」




「部屋が真っ暗だから分からないんだよ


開けるよ?」




私がそう言うと手をスッと離す


< 11 / 56 >

この作品をシェア

pagetop