それでも、わたしじゃだめですか?
「なーんか成優さっきから謝ってばっか
…可愛い」
「え?!可愛くないよ!
だいたい謝ってばっかのどこが可愛いの?!」
なにこれなにこれなにこれ!
自分でも顔が真っ赤になっているのが分かる。
恥ずかしい…
「成優…母さんから聞いたんでしょ?
俺が部屋にずっといて、
訳を聞いても何も話してくれないって」
「…うん。」
「あれ、母さんが大げさなだけなんだよ
俺実はさ、失恋しちゃって」
「失恋?」
「そう。ずっと好きだった子に
告ったらみごとにふられて
それで恥ずかしくなって学校行くのも
やになってきて…俺女々しすぎだわ」
桐哉が笑う
あのときと同じ笑顔で