それでも、わたしじゃだめですか?
「あのね…成優ちゃん……」
~♪
おばさんが口を開いた瞬間、
携帯から私の大好きなPerfumeが流れる
「あ、ちょっとごめんなさい」
「ううん出て?」
おばさんにペコッと頭を下げて携帯に出る
「もしもし? うん、あったけど…
え?今から?!
銀行に?
はいはい。じゃあまたあとでね。」
「ごめんなさいおばさん。
今お姉ちゃんから電話があって
今すぐ届けものしなくちゃ
行けなくなっちゃったから今日の所は…」
「そうね、早く行ってあげて?」
「はい! じゃあおじゃましました」
おばさんは玄関まで見送ってくれて、
その顔は笑顔だったけどやっぱり少し
元気がなく見えた。