それでも、わたしじゃだめですか?
最初の方は元気なかったけど
最後は前みたいに笑ってくれて、
…前みたいに?
「ごめんお母さん、あとで全部ちゃんと
食べるから」
「え、成優?」
箸をおいて階段をかけ上がる
あの笑顔は本当にいつもの桐哉だった?
おばさんだって悲しそうに笑ってて…
第一桐哉が振られたぐらいであんなに
部屋に閉じこもる訳ない。
あぁ 、なんで気づかなかったんだろう
離れてる時間が長すぎて、
あの頃は桐哉のこと一番
分かってたはずなのに
服に着替えて財布をバッグに入れて
また下に向かう