それでも、わたしじゃだめですか?
「桐哉君。本当のこと、教えて」
「だから振られたって…「嘘つき」
「桐哉君はそんなことで落ち込まないもん」
「そんなことって成優…」
「大体桐哉君が振られる訳ない!
小学校の時なんかバレンタイン
クラスの女子皆から貰って、
他のクラスの女の子からも貰って、
運動も出来るし…」
あれ、私何口走ってるんだろ
桐哉君も目を丸くしてる
「とにかく!そんな桐哉君が
振られる訳ないの!」
あぁ、もう絶対に変な人だと思われてる私
桐哉君は何も言ってくれない
「それに…桐哉君が落ち込むのは、
いつも……
いつも自分のためじゃない
自分の周りの人のこと…
人が悲しいことにあってると、
桐哉君は自分のことみたいに悲しむの…」