それでも、わたしじゃだめですか?
「ご飯食べてないから…体力ないんだよ」
「…かも。でも食欲ないから」
「だめ、今日は絶対食べさせる」
「え?成優…「ちょっと待ってて
おばさんに作って貰ってくる」
「おい…ちょ…」
返事なんて聞いてられない
絶対食べないって言うに決まってる
「おばさーん!」
おばさんは食器を洗っていたのか
私が来た瞬間その手を止める。
「成優ちゃん…」
「お粥作って!」
「お粥?」
「桐哉に食べさせるの!」
「桐哉に…?」
「うん!」
「桐哉が自分から食べるって言ったの?」
「ううん…それは言ってないですけど
桐哉、このままだと入院させられちゃうかも
しれないんですよね?
それなら無理矢理にでも食べさせます!」
私がおばさんに笑いかけると
おばさんは反対に涙をこぼしはじめる。