それでも、わたしじゃだめですか?
「桐哉ー開けて」
「…」
ガチャっ
相変わらず返事はないけど
ドアは開けてくれるようになった
「はい!おばさんに作って貰ったよ~!」
「…マジ無理」
桐哉は小声でそう言って下を向く
「…マジ無理って……」
子供が駄々こねてるみたいなんだけど
とはさすがに言わずに自分の心のなかに
とどめておいた
「だって部屋にいるようになったのが
1月位からなんでしょ?
今は3月の下旬だし…
この3ヵ月間なんにも食べないでいた訳
ないし…どうしてたの?」