それでも、わたしじゃだめですか?
「ごめん…
もう死んでもいいなんて言わないから
お粥も食べるし……
だから泣きやめよ」
桐哉はそう言って私の頭をぽんぽんと叩くと、
少し苦笑いしながらお粥を口に運んだ。
「…うまい」
久しぶりのお米に感激したのか、
桐哉は結構なスピードでお粥を食べていく。
「ふふっ」
「!」
私が笑うと桐哉は食べるのをやめた
「…よかった、成優が笑ってくれて」
なにそれ、自分は全然笑わないくせに…
「一口食う?」
「え?」
予想外の展開に思わず反応してしまう。
「だって…」
それって間接キスじゃないの?
「ほら、あーんして、」
「え?!いい自分で食べ……っ!」
まだ微かに暖かいお粥が口の中に入り込む。
「…もう……」
「…美味しい?」
「…うん。美味しい」