それでも、わたしじゃだめですか?
「桐哉…制服なんて来て…どうしたの?」
「俺、学校行ってくる」
と桐哉がそう言うとおばさんが
信じられないという顔をした
「先生も来いって言ってるんでしょ?」
「そうだけど…」
「おばさん、私も行くから心配しないで」
「いや、そういうことじゃなくて、
桐哉が…ここまで戻ってきてくれると
思わなかったから…」
おばさんはそう言って涙ぐむ
桐哉は苦笑しながら
「そんな心配されてたのか俺」
と言った
「そうだよ、桐哉はおばさんが
どんな気持ちでこの約3ヶ月間いたのか
よく考えなさい
じゃあ私も着替えて来るからまたね」
「じゃあ後で迎え行くから」
「うん!
おばさん、おじゃましました!」
「成優ちゃん今日はありがとうね」
「いえ!」