それでも、わたしじゃだめですか?





自分の家に戻ると急いで自分の部屋に走った



アイロンのスイッチを入れて温めている間に

制服に着替える



2年前までは慣れなかったこの作業も、

今では当たり前のようになった




もう受験生か…



なんとなく高校受験の時の記憶が蘇る



あの時は、また桐哉がここに戻ってくるとは

思わなかったな…



しかもこんな形で。



胸の位置まである髪をアイロンで

ストレートにしていると携帯が鳴る



「あ、」



そういえばメールの返信してなかったんだ


「もしもし?」



「うん、行けるよー

1時からだよね?うん!大丈夫。

あ、後ね 、今日ちょっと知り合いが

見に来るんだけどいい?


年?同い年だよー

まあとりあえずそうゆうことだから

うん、またねー」




ピンポーン





さっきメールをくれた友達との

電話が終わるとタイミングよく

家のチャイムがなった




「はーい」




さあ、桐哉との初登校




どうなることやら。




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