それでも、わたしじゃだめですか?




桐哉がなかなか来ない。



職員室の前にある椅子に座ろうとした途端

バランスがとれなくてよろけた



「っ!わっ…」





…あれ?



転んでない




「なーにやってんの成優」



「桐哉…」




後ろを向くと私の腕を笑いながら

掴む桐哉がいた



「ごめん遅くなって。立てる?」




「あ、ごめ…ありがとう」



桐哉に支えられながら私は姿勢を取り直した




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