それでも、わたしじゃだめですか?
「真湖とちはなは?」
「まだ来てない!」
「じゃあ私あっちで叩いて待ってるね」
「え、俺も成優叩くのみたい!
恵梨奈ちゃん、見学してもいー?」
桐哉が恵梨奈の目をじっと見る
「う、うん!もちろん!」
こりゃ完全に好きになっちゃったかもね
私が小さくため息をついてる間にも二人は
何か話している。
「じゃ、二人来たら教えてねー」
「うん!」
「また話そうね恵梨奈ちゃん」
あーあーあ。
人の気も知れずに手なんてふっちゃって
朝まで引きこもってたくせにー
私がスタスタと歩くと桐哉は「成優待てっつ
の」といいながら私の後を着いてきた