それでも、わたしじゃだめですか?
「桐哉を…助けてあげてほしいの」
「おばさん…?」
心なしかおばさんの肩が
震えているような気がする
「桐哉ね…全然分からなくなっちゃったの…
今年の1月位からね、魂が抜けたように
元気じゃなくなっちゃって…
あんなに大好きだった学校も
急に行かなくなって、
『どうしたの?』って聞いても
『なんでもない』って
いつもただそう答えるだけで…
なんでもないはずないのに…」
「おばさん…」