天使な悪魔
「私、ちょっとトイレ・・・」
あまりの突然過ぎる事態に私は動揺を隠せない。
「あの新入りさん超カッコ良くない?彼女とかいるのかな?」
鏡の前で心を落ち着かせていると、露出めで派手な格好の女の子達が何やら嬉しそうに話していた。
片方の子のネイルは紅に白の真珠で彩られたネイルが光っている。
「絶対居るでしょ?居ないとしても、あんなに綺麗な顔してたら競争率高そうだけどね。」
寄りによってBarなんて。外見的には確かに合ってるかもしれないけど…。
ガシャーン!!!!!
化粧室から出るなり、近くでグラスの割れる音がした。
ドサッ!
次々と何かが倒れて行く音。嫌な予感がした。心配になり、私は入り口の壁から中の様子を覗く。
「……!」
思わず息を飲んだ。
粉々になったグラス、転がるダーツの矢、零れ落ちたアルコール、眠った様に横たわる沢山の人。
百合までもが意識を失ってしまっている。
辺りは黒い影に覆われ、漆黒の翼が生えた数人の男の子たちがカウンターに集まっている。
百合が今日イベントデ―って言ってたけど、仮装してるスタッフとしてまさか、あの人達が潜り込んでしまったとか・・・?
彼らは強盗・・・・!?
「後は死に損ないを殺るだけ。」
更なる信じられない光景が広がっていた。
黒い羽根をした男の子の一人がナイフを突き付け、頬から一筋の血を流した泪さんが怯えた目で背後の壁に行き止まっていた。
「生き場失った妖魔の最期。泣けるねぇ。」
あまりの突然過ぎる事態に私は動揺を隠せない。
「あの新入りさん超カッコ良くない?彼女とかいるのかな?」
鏡の前で心を落ち着かせていると、露出めで派手な格好の女の子達が何やら嬉しそうに話していた。
片方の子のネイルは紅に白の真珠で彩られたネイルが光っている。
「絶対居るでしょ?居ないとしても、あんなに綺麗な顔してたら競争率高そうだけどね。」
寄りによってBarなんて。外見的には確かに合ってるかもしれないけど…。
ガシャーン!!!!!
化粧室から出るなり、近くでグラスの割れる音がした。
ドサッ!
次々と何かが倒れて行く音。嫌な予感がした。心配になり、私は入り口の壁から中の様子を覗く。
「……!」
思わず息を飲んだ。
粉々になったグラス、転がるダーツの矢、零れ落ちたアルコール、眠った様に横たわる沢山の人。
百合までもが意識を失ってしまっている。
辺りは黒い影に覆われ、漆黒の翼が生えた数人の男の子たちがカウンターに集まっている。
百合が今日イベントデ―って言ってたけど、仮装してるスタッフとしてまさか、あの人達が潜り込んでしまったとか・・・?
彼らは強盗・・・・!?
「後は死に損ないを殺るだけ。」
更なる信じられない光景が広がっていた。
黒い羽根をした男の子の一人がナイフを突き付け、頬から一筋の血を流した泪さんが怯えた目で背後の壁に行き止まっていた。
「生き場失った妖魔の最期。泣けるねぇ。」