天使な悪魔
「そんな…迷惑なんかじゃないです…。」


(嘘みたい!鶫さんからお誘いがあるなんて。)


あまりの突然の出来事に赤面する処か卒倒してしまいそう…。


「本当?そう言って貰えて良かった。俺の連絡先ね。連絡待ってるから。」


小さな紙切れを私のエプロンのポケットにそっと捩込む。


「じゃあ…。」


飲み終えた鶫さんはお会計へと向かって行く。擦れ違い様、甘いコロンの香りがした。





「良かったじゃん?で、早速メールはしたの?」


「ううん…未だ。」


控室で休憩時間、広江とジュースを飲みながら寛いでいた。


「早い所気持ち伝えちゃいなよ?鶫さんカッコイイしうちのお店の女の子にも人気だし。」


事実だった。現に狙ってる女の子も居る。


「お疲れ様ーっ!お二人さん、ちょっと良いかしら?」


アルバイトスタッフでも特に可愛くて、店内だけでなくお客さんからも人気者の小桃ちゃんがやって来た。
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