俺が彼女を抱けない理由
第1章 age,16
「痛っ!」


「お前いきなり殴るなって」


「そっちがぶつかってきたのに謝りもしないからでしょ?」


高校の入学式


俺、結城 拓は、いきなり女に殴られた。




すごくキレイっていう訳でもない気の強そうな女。


「もぉお前まじ感じ悪いから」


「それはこっちのセリフだよ!!」


これ以上この女に関わりたくなくて俺は自分のクラスへと急いだ。


こんなに暖かくって気持ちいい日なのにあいつ台無しにしやがって。。。


あ〜朝からイライラする!


「おぉ〜拓おはよう!同じクラスだったかぁ。笑」



嬉しそうに肩を叩くのは吉村 瞬。


俺とは幼稚園のときからの腐れ縁で隣にいる事が多かった。
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