俺が彼女を抱けない理由


この日会社に戻ったのは夜中1時を過ぎていた。



こんな時間から打ち上げするらしい。

親父がするといったら絶対しないといけない。


他の社員も、もうそれに慣れているみたいで文句も言わなかった。


みんなでビールを飲みながら反省会をする。


「拓もマナもお疲れだったな」


「いえ」


「そしてみんなも。これボーナスだ」


親父はほんとにこういう時の払いっぷりはすごい。


そして社員のことをすごく考えてる。


これで女関係ちゃんとしてたらいう事ないのにな。


渡された封筒の中には結構な金額が入ってた。

今特になにか欲しいって言うものもない。


必要な時が来るまでとっておく事にした。




そしてその後も朝までみんなで飲み続けた。







頭痛い。。。


「じゃあそろそろ解散。今日はゆっくり休めよ」


「はい」


疲れきった体を引きづりながら部屋へと帰る。




タマキ大丈夫かな。。。


俺は今日のタマキの表情を思い出していた。





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