俺が彼女を抱けない理由
肝心な事は何も言わない。



タマキは俺と似てるんだ。

【タマキ、今大丈夫?】

メールの返信を待っている間に俺は寝てしまっていた。



15時かぁ。。俺結構寝てたな。


携帯を見ると俺がメールしてから30分くらいで返事が返ってきていた。



『もしもし?タマキ?』


『うん』


『ごめんな、朝まで反省会でさっきまで寝てた』

『そっか。。お疲れさま』


『いやっ、そんなことよりタマキ大丈夫か?』


『・・・うん』


『お前なんで不倫なの?周りにいっぱいいるだろ?』


『アタシの家って仕事仕事でみんな会社を大きくすることしか考えてないのね』



『・・うん』


『みんなアタシには興味ないんだよ』


『そんな事はないだろ?』


『ううん。アタシだけじゃない。お父さんは家族に興味がないんだぁ。。
お父さんもお母さんも昔から口も聞かない。アタシはどこかの社長の息子と結婚したらいいくらいに思ってるんだよ』


『うん。。でもだからってあの人なのか?』


『あの人は優しくしてくれたから。大人の愛し方で包んでくれて安心できたんだ』









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