俺が彼女を抱けない理由




きっと兄貴も俺が部屋に戻ったから2人でいるのが気まずかったのかも知れない。


正月から親父を一人にしておくのもなんとなくかわいそうで俺は下の部屋へとおりた。





「俺、餅食べるわ」


「おぉ!食べるか」


嬉しそうに大量の餅を持ってくる親父がなんだかかわいい。




「そんなに?」



「買いすぎたな。。笑」


「まだおせち料理とかも冷蔵庫にいっぱいあるからな」


「まじで?」


「あっ拓。これ余ってももったいないし明日にでも貴子のとこ持っていけ」



「・・・いや」


「なっ?」


「う、うん」


結局親父の一言で母親の所へ行くことになった。




親父も兄貴もアイツがどんな母親か分かってないんだよ。


でも。。。




でも、もしかしたらこの何年かで変わったかもしれない。



そんな少しの期待を抱いて眠った。




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