俺が彼女を抱けない理由

「なんかあった?」


「えっ?」


「なんか元気ないような気がしたんだけど」



瞬には何でも分かるんだな。。



「そんなことないよ」


「ならいいけど」


俺達は少しの間話すことはなかった。




神社の近くまで行くと参拝する人で溢れかえっていた。




「なぁ。。。俺ら大変な時に来たな。。」


「誰だよ。誘ったの。」


「まぁ気長に行こうぜ」


「そうだな」



俺たちは遠くの駐車場に車を停めて歩く。

その辺りからもう露店が出ていていい匂いをさせていた。




「たこ焼きかぁ〜。食べる?」



「食べよーぜ。俺昨日から餅しか食ってない。笑」


「じゃあおごるわ」



今日の瞬はいつも以上に優しかった。





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