俺が彼女を抱けない理由
【いつか気持ちが届きますように】
それが俺の願いだった。
ほんとは、今すぐにでもマサキと別れますように。。。
っていう気持ちでいっぱいだったけどそれはきっと沙希が悲しむ事だと思ったから止めておいた。
「雪降ってきたし〜。。。」
「寒いはずだよな。。」
「じゃあアタシ達帰るね。ゆっくりいろんなもの食べて帰って。笑」
そういって沙希とマサキは帰って行った。
「なぁ〜拓は何をお願いしたわけ?」
「いったら叶わないから言わない」
「分かるからいいけど。笑」
「じゃあ聞くなよ。瞬は?」
「え〜夕実に振られませんように。。って」
「それ切実だな。笑」
「うるさい」
「俺らも帰ろっか」
そういってまた駐車場までの長い道のりを歩いた。
「これからどこか行く?」
「う〜ん。今日はやめとく。親父1人でいるだろうし」
「そっか。拓は優しいな。でも優しすぎるのも問題だな。笑」
「優しいのかな。。。」
「優しいよ」
「瞬も相当優しいけどな」
「俺ら二人で褒めあってどうすんの?爆」
「ほんとそれ」
「なんで優しい男二人がモテないんだよなぁ〜」
そんな事を言ってる間に家に着く。
「じゃあまたな」
「おう。ありがとな」