俺が彼女を抱けない理由

「それにしても、今日の料理はすごいな。夕実ちゃんが作ったの？」


「まぁね。」


俺の質問にどうどうと答える夕実ちゃんの頭を瞬が叩く。



「お前嘘言うな。葵ちゃんだよ。葵ちゃんはいい奥さんになれるよ。かわいいし料理うまいし。なんか守ってあげたくなる」


瞬の言葉に俺もうなずく。その時葵ちゃんと目が合ったような気がした。



ﾆｺｯと微笑むその笑顔に何人の男が心を鷲掴みにさせてるんだろう。。

そんな事を思いながら俺は並べられた料理に手を伸ばす。



「それに比べて香川。。お前料理とか絶対作れないだろ？笑
彼氏に作ってやってんの？」



「ｱﾀｼそういうの無理だし。。」


「やっぱりなぁ。夕実と二人、葵ちゃんに教えてもらえば？」



「葵ちゃん、またゆっくり男共がいないときに教えてね」


「いいよ。笑」


「あっまた忘れてた。笑


　　ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ！」



「あっ！！取ってくるね」


そういって夕実ちゃんが奥の部屋から大きな袋を持ってくる。


もうｺｲﾂらにﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄもらうの何年目だっけ?

毎年俺の事を考えて選ばれたﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄには本当に感動させられる。





「はいっ」



「デカ過ぎじゃない？」


「今の拓に必要なもの」


「またｸｲｽﾞ形式かよ」


「誰の案？」


「みんなで考えて今拓にはこれかなって。。。笑」



「俺に必要なもの？？何？？」



「じゃあ～仕方ない。。開けていいよ」



俺はｷﾚｲにﾗｯﾋﾟﾝｸﾞされた袋を丁寧に開けた。







「はぁ〜？？」



「ねっ必要でしょ？」


沙希が自信満々にいう。



「なんで？」



「寂しい夜のおともに」


「お前らふざけんなっ！」