俺が彼女を抱けない理由
車はどんどん山の方へと入っていく。



「ねぇ?どこに連れてく気?笑」


「葵ごめん、ちょっと地図見て。。」


「え〜高井さんの地図全然分かんないんだけど。。。苦笑」


「だろ?」



「これ着けるのかな?」

「ここはまっすぐだと思うんだけど。。。」


あ〜迷ってる俺。。。


カッコ悪。。。



「高井さんに電話してみようよ」


「いいや。行ける〜!」

もうこうなりゃ意地でも自力でいってやる。


そんな俺の変なプライドのせいで同じ道をクルクル回る。



「もぉ〜!!!」


「拓ちゃんが壊れたぁ。。。」


そしてなんとか地図に書いてある大きな橋までたどり着いた。



「もうちょっとだね」


「だよな?」


よかったぁ〜。。このまま着かなかったら最悪だったよ。。



「あっ!!あったぁ!」

「ほんとだ」


「車ここに停めていいのかな?」


「あとで高井さんに聞いてみよ」



「おぅ」



車から降りるともう中からは大きな声が聞こえていた。
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