俺が彼女を抱けない理由
最終章
「拓〜!!貴子の3回忌の準備!!」
あの日からもうすぐ2年になる。
「分かってる!!」
「ならいい。」
相変わらず年末は忙しくて会社も俺の周りもバタバタとしていた。
「あと。。餅買いに行くか?」
「え〜本当にもういいって。俺餅嫌いだし。。。」
「だから。。お前はバカか?
正月に餅食べないで何食べるんだよ!!」
「あっじゃあアタシ行きますよ。笑」
「妊婦さんにはそんな事させられないよ」
「でも。。。」
「葵はうちでマナさんとおせち料理の準備でもしてて」
「分かったよ。笑」
そう行って俺は仕事先へと向かった。
「葵さん相変わらずキレイっすね〜」
「お前手出したら殺すぞ!!」
やらしい顔で言う村瀬の頭を俺は殴った。
親父は社長の椅子を俺に譲り本当に隠居生活を始めた。
そして村瀬は俺の右腕として頑張っている。
「今日はあとはお前に任すから」
そういって俺は早めにうちへと帰った
「もうすぐ始まるね」
「そうだな。なんかこっちの方が緊張するし。笑」
葵に沙希、瞬と夕実ちゃんと凛ちゃん、そして親父とマナさん。
大きなテレビの前で俺達は時間が来るのを待つ。