俺が彼女を抱けない理由


『それではお待たせしました。ただ今より高井祐介の結婚報告会見をさせていただきます』






「祐ちゃん固くない?爆」


「高井さん大丈夫かな。。」





『では高井祐介本人から一言』



「この度はお忙しい中集まって頂きありがとうございます。本日、以前から交際させて頂いてた方と入籍させていただきました」




フラッシュが一斉にたかれる。





『お相手は?』



「え〜僕より2つ下のOLです」



『誰かに似てらっしゃるとかは?』




俺達は沙希の方を見る



「沙希。。誰似??」



葵が一生懸命考えるけどでてこない。






「あ、あの。。。



似顔絵描いてきました。。」






「えっ。。。」




兄貴の言葉に俺達は固まった。





「高井さんって。。。絵得意だっけ?」




「葵。。。あの地図を思い出せ!!」




「だよね。。。」






大きく映し出された沙希の似顔絵に会場から失笑がおきる





「最悪。。。」






沙希も肩をがっくりと落として大きな溜息をついた。





「あの下手さはお父さん譲りだな。笑」




親父の一言にみんなで大笑いした。





「さっみんなでパーティーの準備しよ」




「そうだね。。」




テレビの中の兄貴をそのままにして俺達はその場を離れた。
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