俺が彼女を抱けない理由
さっきの女の人に上の階に案内される。
「ここ使うようにって」
「はい」
その部屋は全てが高価なもので揃えられていた。
俺。。。ここに住むんだ。。
こんなにいいようにしてもらってるのに心には大きな穴が空いたままだった。
「じゃあアタシはこれで。これこの部屋の鍵だから」
そういってその人は会社へ戻っていった。
少しの服をハンガーにかけ財布と携帯を机の上に置く。
俺はもう必要もない制服を脱いでゴミ箱に捨てた。
大きな窓の外には東京タワーが見える。
下を見ると吸い込まれそうでカーテンを閉めてベッドに倒れ込んだ。
。。。いろいろあったな
裾がほつれたままのジャージとシューズ入れをベッドの横に置いて眠った。