俺が彼女を抱けない理由
第3章 age,18
4月



専門学校っていうのは親父が思ってるだけで、親父の知人が行っている経営者になるためのセミナーだった。


多分ここに来ている人はお金持ちの娘、息子といったところだろう。



「結城くんって高井企画と関係あるの?」




いかにもミーハーな女が近づいてくる。


「多分」


「多分って?」


なんかめんどくさい。


あ〜香川達は3年なんだな。いつもふとした瞬間に思い出す。


瞬との連絡も最近はあまりとってない。


「あの頃に戻りたい」



そう思ってしまうからあまり考えないようにしてた。


「ねぇ結城くん!」


「えっ?」


全く話なんて耳に入ってなかった。


「だからぁ。今日帰りに遊びに行かない?」


「行かない」


「なんで?」


なんで?って。。


きっとこの人は今まで何でも自分の思い通りになってきたんだろうな。


「絶対行くんだからね」


そういってその女は席に戻っていった。



そして結局押し切られる形で彼女と遊ぶはめになった。




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